前回の記事では、お灸の基本や初心者向けのツボについてご紹介しました。
今回はもう少し詳しく、お灸の種類や温熱レベルの選び方についてご紹介します。自宅でお灸をするときに、どんなタイプを選べばよいのか迷ったときの参考にしてください。
台座灸の種類と温度の違い
自宅で使いやすいお灸のひとつが、台座のついたタイプです。
台座灸には、温熱の感じ方が異なるさまざまなタイプがあります。はじめて使う場合は、まず熱さが穏やかなタイプから試してみるとよいでしょう。
薬局などでも見かける機会が多いのが、せんねん灸などの台座灸です。商品によって温熱の強さや特徴が異なるので、パッケージの表示を確認して選びましょう。

また、花やハーブなどの香りを楽しめるタイプのお灸もあります。お灸の温かさと香りを楽しみながら、ほっとひと息つく時間に取り入れられるのも魅力です。

POINT:POINT:お灸をするときは、換気をしましょう。換気扇を回したり、窓を開けて網戸にしたりすると、煙や香りがこもりにくくなります。キッチンや浴室の換気扇を利用する方法もあります。お灸をする場所は、燃えやすいものが近くにない、安定した場所を選びましょう。
煙の少ないタイプのお灸
お灸には、煙が少ないタイプもあります。

商品によって「ソフト」「レギュラー」「ハード」など、温熱の強さが分けられているものもあります。一般的なお灸とは作り方や使い方が異なる場合があるため、使用前に商品の説明を確認しましょう。
煙が気になる方や、自宅で使いやすいタイプを探している方は、こうした商品から選ぶ方法もあります。
温熱レベルの選び方
お灸には、温熱の強さをいくつかの段階に分けて表示している商品があります。

ただし、温熱レベルの表示方法や名称は商品によって異なります。同じ表示でも、実際に感じる熱さには個人差があります。
温熱の感じ方は、
- その日の体調
- 肌の状態
- お灸をする場所
- 室温や季節
などによっても変わります。
そのため、数字だけで判断するのではなく、「温かい」「心地よい」と感じられる範囲を目安にしましょう。
MEMO:はじめてお灸をする場合は、熱さが穏やかなタイプから試すと取り入れやすいでしょう。熱いと感じたら我慢せず、すぐに中止してください。
煙の出ないお灸に火をつける工夫
煙の出ないタイプのお灸は、煙が少なく使いやすい一方で、商品によっては火がつきにくいことがあります。
ライターで着火しようとすると、火がつくまでボタンやレバーを押し続けることになり、指が疲れたり、痛くなったりすることもあります。
そこで私が使っているのが、ろうそくを使って着火する方法です。
ろうそくを安定した場所に置き、お灸の先端を火に近づけて着火します。ライターを長く押し続ける必要がないので、指への負担を減らしやすい方法です。

POINT:ろうそくを使う場合は、必ず安定した場所で行い、衣類や紙など燃えやすいものを近くに置かないようにしましょう。火傷にも十分注意し、使用後は火が完全に消えていることを確認してください。
私自身は、煙の出ないお灸を使うときに、この方法を取り入れています。着火に手間取るときのひとつの工夫として、参考にしてみてください。
お灸をするときに気をつけたいこと
お灸は温かさを楽しめる一方で、熱を使うセルフケアです。気持ちよいからといって、熱さを我慢する必要はありません。
特に、肌の状態やその日の体調によって熱さの感じ方が変わることがあります。
「熱い」「痛い」「ヒリヒリする」など、いつもと違う感じがしたら使用をやめましょう。
また、肌に傷や炎症などがある場合は、その部分を避けるなど、無理のない範囲で行うことが大切です。
まとめ
お灸には、台座灸や煙の少ないタイプなど、さまざまな種類があります。
温熱の強さも商品によって異なるため、表示を確認しながら、まずは熱さが穏やかなタイプから試してみるとよいでしょう。
「温かい」「心地よい」と感じる範囲で、熱さを我慢しないこと。これがお灸を楽しむための大切なポイントです。
お灸をする時間も、忙しい毎日の中でほっとひと息つくセルフケアの時間として、無理なく取り入れてみてください。
お灸の基本や、はじめて使うときのポイントについては、こちらの記事も参考にしてください。
→ はじめてのお灸|湧泉(ゆうせん)の場所とやり方|足裏から整えるセルフケア
足裏にある「湧泉」の場所や、お灸をするときのポイントについてご紹介しています。
→ はじめてのお灸|失眠(しつみん)の場所とやり方|眠る前のやさしいセルフケア
夜のリラックスタイムに取り入れやすい「失眠」について、やさしくご紹介しています。
この記事を書いた人
鍼灸師としての経験を活かし、忙しい女性でも無理なく続けられる 「やさしいセルフケア」をお伝えしています。
