はじめてのお灸|失眠と一緒に使いたい足裏のツボ「湧泉」やさしいセルフケア入門

「お灸って気になるけれど、熱そうで少しこわい」 「どのツボから始めればいいのかわからない」

そんな方に向けて、これまではじめてのお灸として足裏のツボ「失眠(しつみん)」をご紹介してきました。

実際に失眠のお灸を試してみて、 「思ったよりやさしい」「これなら続けられそう」と感じた方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介する湧泉(ゆうせん)は、 その失眠と同じ足裏にあり、一緒に使われることの多いツボです。 はじめてのお灸に少し慣れてきた方が、次のステップとして取り入れやすいツボでもあります。

※本記事は医療行為ではなく、日常のセルフケアを目的とした内容です。 症状が強い場合や不安がある場合は、医療機関や専門家にご相談ください。

足裏のツボ「湧泉」とは?

湧泉の場所

湧泉は、足の裏の中央よりやや指寄りにあります。 足の指を軽く曲げたときに、自然にできるくぼみが目安です。

湧泉のイラスト

足裏を見たときに、「人」という字の中央あたりと考えると、 初めての方でも見つけやすくなります。

東洋医学での考え方

湧泉は、腎経(じんけい)という経絡の始まりのツボです。 名前には「泉からエネルギーが湧き出る場所」という意味があります。

東洋医学でいう「腎」は、 成長・老化・排尿・体の土台と深く関わると考えられています。

そのため湧泉は、体のベースを静かに整えたいときに 使われることの多いツボです。

湧泉は、足元の冷えが気になるときや、 一日中立ち仕事や歩く時間が多かった日のセルフケアとして 体の内側から力を蓄えたいときに取り入れられることの多いツボです。

失眠と湧泉|一緒に使う理由

失眠は、かかとの中央にあるツボで、 はじめてのお灸としてとても使いやすい足裏のツボです。

同じく湧泉も足裏にあり、 足裏全体をじんわり温める流れをつくりやすくなります。

そのため、鍼灸の現場でも、 うつ伏せになったときに失眠と湧泉に同時にお灸をすることがよくあります。

※失眠については、別記事で詳しくご紹介しています。 失眠の記事はこちら

湧泉はこんなときに取り入れやすい

  • 失眠のお灸に慣れてきた
  • 足先の冷えが気になるとき
  • 眠る前に、一日の疲れをゆるやかに手放したいとき
  • なんとなく疲れやすい、気力がわきにくいと感じるとき

湧泉は、刺激を強く入れるというより、 足元から静かに温めるセルフケアに向いています。

初心者でも安心|湧泉へのお灸のやり方

準備するもの

  • 台座灸(せんねん灸など)
  • ライター
  • 灰皿や耐熱皿(少量の水を入れる)

POINT

はじめての方は、低温・ソフトタイプのお灸から始めると安心です。
熱の感じ方や種類の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。

はじめてのお灸|お灸の種類と温熱レベルの選び方(初めてでも安心)

基本の手順

  1. 台座のシールをはがす
  2. 指に貼った状態で火をつける
  3. 湧泉に貼る
  4. 熱いと感じたら無理をせず外す

    ※お灸の始め方や基本の手順、外し方、火の扱いなど、はじめての方が気をつけたいポイントについては、失眠の記事でイラスト付きで詳しく紹介しています。失眠の記事はこちら

回数と個数の目安

  • 片足1〜2個
  • 1日1回、就寝前がおすすめ

メモ|お灸と「奇数」について

東洋医学では、奇数は「陽」の性質を持つとされ、 お灸を3壮にする考え方もあります。

ただし、足裏の湧泉は、失眠よりも熱を感じやすい場所です。

  • 日によって感じ方が違う
  • 冷えが強い日は心地よく感じやすい
  • 疲れている日は敏感になることもある

数にこだわりすぎず、心地よさを最優先にしてください。

注意

  • 食前・食後30分は避けましょう
  • 入浴前後30分は控えてください
  • 赤みやヒリつきが出た場合は中止しましょう

足裏のお灸は、体力に自信がない方でも続けやすいセルフケアです。

まずは失眠、そして余裕があれば湧泉。 その日の体調に合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてください。

専門家プロフィール

鍼灸師としての経験を活かし、忙しい女性でも無理なく続けられる 「やさしいセルフケア」をお伝えしています。

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