お灸の基本と初心者向けのツボ

「お灸って気になるけど、難しそう…」「熱そうでこわい」という声をよく聞きます。けれど、お灸は実はとてもやさしいセルフケアです。特に、更年期の時期は冷え・眠りの浅さ・心の不安定さなどが現れやすい時期です。そんな心身の揺らぎを、じんわりと温めながら整えてくれるのがお灸です。

お灸は何でできている?

台座灸のイラスト
ヨモギの葉のイラスト

お灸は、ヨモギの葉の裏にある白い産毛のような部分を精製して作られた「もぐさ」という素材を使います。このもぐさには、チネオールという精油成分が含まれています。チネオールには、

  • 血流をよくする
  • リラックス効果
  • 内出血の回復を助ける働き

などの作用があります。

POINT:
薬局で購入できる「台座灸(せんねん灸)」は、熱が直接皮膚に当たりにくい構造になっているので、初心者でも安心です。

お灸で得られる効果

お灸の温熱は、皮膚だけでなく体の深い部分までじんわりと届きます。冷えや筋緊張がやわらぐことで、心もほっと落ち着きやすくなります。また、もぐさの香りが呼吸を深くし、眠りに向かいやすい体づくりを助けます。

夜リラックスして横になる女性

まずはここから。初心者におすすめのツボ

失眠(しつみん)

踵の真ん中にあるツボです。名前のとおり「眠りを取り戻す」という意味があります。

足の裏のイラストで、失眠のツボの位置

MEMO:足の裏は皮膚が厚いので、熱さを感じにくく、初めてのお灸におすすめです。

準備するもの

  • 灰皿(少し水を入れる)やお皿など
  • ライター
  • 台座灸(せんねん灸など)

煙が気になる場合は「せんねん灸 奇跡」など、煙が少ないタイプを選ぶと使いやすいです。

お灸の使い方

  1. 台座のシールをはがす
  2. 火をつける
  3. ツボに貼る
  4. 熱さを感じたら無理をせず外す

熱さは我慢しなくて大丈夫です。強い刺激は必要ありません。

お灸の台紙をはがすイラスト
人差し指に貼った台座灸にライターで火をつける
足裏の失眠というツボに台座灸を右手でつまんで貼る説明

火のつけ方のコツ(やけど予防)

台座灸は、指に貼ってから火をつけるのがおすすめです。お灸は上に向かって燃えるため、ライターを上向きにして火をつけると安全です。

燃えている先端部分は非常に高温になります。外すときは、台座の側面をそっとつまんで、先端に触れないように注意してください。

MEMO:じんわり心地よい温かさが正解です。強い熱さは我慢しなくて大丈夫です。

もぐさに含まれる「チネオール」は、やさしいハーブのような香りが特徴です。呼吸が深くなり、気持ちが落ち着きやすいため、眠りの支度にも向いています。

お灸をする時に気を付けてほしいこと

お灸をする時に、いくつか注意してほしいことがあります。

  • 食前・食後30分は避けましょう。
    消化に負担がかかるタイミングでの刺激は、体にとってストレスになることがあります。
  • お風呂の前後30分は避けましょう。
    特にお風呂あがりは、血行が良くなり皮膚もやわらかくなっているので、熱が入りやすく、思った以上に熱く感じて火傷の原因になります。
  • 熱さは我慢しないこと。
    台座灸でも、まれに肌に刺激が強く出ることがあります。「ちょっと熱いな」と感じたら無理せず外してください。
  • 皮膚の状態を確認する。
    赤みやヒリつきがあれば、同じ場所を続けて行わないようにしましょう。

気持ちよく、体が「ぽかっ」とあたたまるくらいがちょうど良いです。焼灼時間は約5分程度です。無理のない範囲で、楽しみながら続けてみてください。

まとめ

お灸は、更年期の女性にとって心身を整える味方です。強い刺激ではなく、じんわりとやさしい温かさが「落ち着く時間」をつくってくれます。小さな習慣から始めてみませんか。

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