「最近、長く歩くと腰が重い」「咳やくしゃみのときにヒヤッとする」「下腹部の力が入りにくい気がする」。
こうした違和感は、骨盤底筋のゆるみが関わっている場合があります。
骨盤底筋は複数の集合体です。自分で見て確認することができないうえ、腕や脚の筋肉とは違って関節がないので、正しく動いているかどうかわかりづらいのです。骨盤底筋は普段意識しにくい筋肉ですが、日常の姿勢・排泄・体幹バランスに深く関わるとても大切な筋肉です。特に、次のような特徴がある方はゆるみやすいとされています。
- 出産経験がある
- 立ち仕事が多い
- 姿勢が悪い
- 肥満体型
- 重い荷物をよく持つ
- 運動習慣があまりない
- 長時間座りっぱなし
- 長時間歩くと腰が重くなる
この記事では、自宅でできる骨盤底筋セルフチェックと、毎日続けられる改善プランを紹介します。

【質問①】骨盤底筋は弱ってる?自宅でできる簡単チェック方法は?
まずは今の状態を知ることが第一歩です。以下のチェックを無理のない範囲で試してみてください。
▶ チェック1:尿を途中で止められる?
途中で尿を止められる場合、骨盤底筋(特に外尿道括約筋)が働いているサインです。ただし、排尿反射の自然な流れを妨げ、膀胱や尿路の健康に悪影響を及ぼす可能性があるので、これをトレーニングとして頻繁に行うと膀胱に負担がかかるため、確認は一度だけにしましょう。
▶ チェック2:咳やくしゃみで尿もれがある?
軽い咳でも漏れてしまう場合、「腹圧性尿失禁」の症状である可能性が高いです。咳やクシャミなどでお腹に力が入ったときに、膀胱や尿道を支える骨盤底筋の力が弱っていることが原因です。骨盤底筋のゆるみが疑われます。
▶ チェック3:長時間歩くと腰や下腹部が重くなる?
骨盤底筋は、膀胱・子宮・直腸などの臓器を下からハンモックのように支える役割を担っています。骨盤底筋が緩んだり、筋力が低下したりすると、これらの臓器を正しい位置に保持できなくなります。長時間歩くこと(立っていること)により、重力と圧力が骨盤底にかかり続けると、臓器が下垂しやすくなります。その結果下腹部がなんだか重いという違和感が出てきます。
ポイント
1つでも当てはまったら、骨盤底筋ケアを始めるタイミングです。

【質問②】骨盤底筋を整えるには何から始めればいい?
特別な道具は不要。自宅でできる簡単ケアで十分に整えていけます。
▶ ステップ1:毎日3分のケーゲル運動
- 椅子に座る
- 骨盤底筋をキュッと締めて3秒キープ
- ゆっくり緩める
- 呼吸は止めず、鼻から吸って口から細く長く吐く
メモ
呼吸を止めると腹圧が上がり、逆効果になることがあります。

▶ ステップ2:週1回の体幹トレーニング
仰向けで膝を立て、お腹を背中にそっと近づけるイメージで引き締めます。
骨盤底筋を意識すると効果が高まります。
▶ ステップ3:日常生活で骨盤底筋を軽く意識
立つ・座る・歩く動作に「すこし」意識を向けるだけでもOK。
がんばりすぎず、自然に行うことが続くコツです。
注意
強く締めすぎたり、長時間意識し続ける必要はありません。 疲れた時はすぐに緩めてくださいね。
【質問③】どうすれば続けられる?モチベーションを保つコツは?
- カレンダーにチェックして達成感を見える化
- 家族や友人と一緒に続ける
- 目標は「1日3分」など小さく設定する
ポイント
続けた分だけ、腰の軽さ・下腹の安定感・尿もれ予防など、小さな変化を感じやすくなります。
【まとめ】骨盤底筋は“見えないからこそ”毎日の小さなケアで変わる
骨盤底筋は、腰痛・下腹部の不快感・尿もれなど、生活の質に大きく影響する筋肉。 自宅での簡単チェック → 3分ケア → 小さな意識づけ これだけで、確かな変化が積み重なっていきます。
まずは今日、3分だけ試してみてくださいね。
体調がすぐれない時や不安がある場合は、無理をせず様子をみたり、必要に応じて専門家に相談してみてください。
この記事を書いた人
鍼灸師としての経験を活かし、 体に負担をかけないやさしいセルフケアをお伝えしています。

